蕨駅の歯医者は医療法人RDCアール歯科クリニック川口芝|ブログ

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東日本大震災で5人に1人が紛失したものとは

こんにちは!蕨駅から徒歩7分、アール歯科クリニック川口芝です。

梅雨明け以降、うだるような暑さが続いていますがみなさんいかがお過ごしでしょうか?

 

突然ですが、東日本大震災で5人に1人が紛失した物、それは何だと思われますか?

 

答えは「入れ歯」です。

 

あまり知られてはいませんが、今回は「災害と入れ歯」の関係についてお話ししたいと思います。

 

東日本大震災の地震発生時刻は14時46分。

 

ちょうど、昼食を終えて入れ歯を外されていた方が多くいらっしゃった時間でした。

入れ歯がないまま避難された方、その後紛失されたり、入れ歯が流されてしまった方を含めると、震災後の沿岸部では約5人に1人が入れ歯を失くされています。(*1)

 

東日本大震災で義歯を失くした方と失くしていない方を比較した、口腔健康に関する調査結果によると、お口まわりやコミュニケーションで、大きな差が出ることが分かっています。(*1)

 

主な項目は以下の通りです。

 

☑食事がむずかしい

☑上手に発音できない

☑笑う・口をあけるなどの行為をためらう

☑イライラしやすくなった

☑周りの人たちと楽しい時間が過ごせなかった

 

中でも、とりわけリスクが大きいお食事に関するお悩み

災害発生後、食品が手に入りにくい期間は、その場にある食べ物や防災食でしのがなければなりません。

もし、手元に固いカンパンしかなかったとしたら、そして歯ぐきだけで食べなければいけないとしたら、どうでしょう。

 

もちろん、大規模災害が発生した際は、歯科医師・歯科衛生士などの歯科保険医療チームが、被災地へ駆けつけますが、入れ歯の作製には通常でも1か月ほど時間がかかります。

歯科医師や技術者、設備などが限られた被災地の場合、いつも以上に時間を要することが想定されます。

 

お食事もままならない…周囲とのコミュニケーションもうまくいかない。

 

過酷な避難生活で「食べる・話す」に長期間支障が出てしまうこと考えると、義歯の持ち出しは必須と言えるのではないでしょうか。

 

入れ歯をご使用されている方、避難される際は、必ず入れ歯を持ち出していただくようにお願いします。

ご家族で同居されている場合は「入れ歯もった?」と、お声がけしていただけると良いでしょう。

 

入れ歯のケースを忘れてしまう方が多いので、いざという時に素早く持ち出すことができるように普段から同じ場所に置いておくことをおすすめします。

 

避難所では、水が不足し、口腔ケアが満足に行えなくなります。お口の中が不衛生になって、義歯口内炎カンジダ症にかかりやすくなります。持ち出し用防災品には「入れ歯洗浄ブラシ」「入れ歯洗浄剤を忘れずに入れていただければと思います。

 

以前使用していた入れ歯や、スペアの入れ歯の使用はおすすめできませんが、もし使っていない入れ歯がお手元にある場合、お守り代わりに忍ばせておくのも良いかもしれませんね。

 

アール歯科クリニック川口芝では、入れ歯製作や訪問歯科を行っております。(*2)

入れ歯でお困りの方、抜歯した部分がそのままになっている方などがいらっしゃいましたら、お気軽にご相談ください。

アール歯科クリニック川口芝 ☎048-263-5115

アール歯科クリニック川口芝の義歯(入れ歯)ページについてはこちらをご覧ください。

 

(*1)東北大学大学院歯学研究科国際歯科保健学分野「東日本大震災被災地で、義歯(入れ歯)利用者の17.3%が義歯を喪失した。喪失した被災者は、口腔の健康が悪化する。」(2014年)を参考にしました。

 

(*2)訪問歯科はアール歯科クリニック新井宿(川口市新井宿101−1)を起点としています。半径16km以内の方は保険が適用されます。